小学生の頃は幾日も声を発する事なく生活するような無口で内気な子が、
中学の初の美術の時間で石膏デッサン中の大事件!
なんと〜クラスの女子全員が僕の描く絵に見入っている。
僕にとっては 摩訶不思議な?出来事・・・である。
これを機にクラスの女の子の憧れの的になった。
けっして大袈裟ではなく「明るい未来の幕開け」。第一モテ期(笑)を体感。
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小学生高学年(4年生)になると通常の授業以外に
週一回のクラブ活動が増えた。(今の小学校も?)
各クラスから何名づつと枠があるので、活発な生徒達は・・・次々と
野球部やら放送部やらと決めてゆく。
僕といえば ジ〜〜ィと黙ったまま(どうして良いやらすら分からず)
ホームルームの時間も終了に迫り、僕ひとりが決っていなかった。
「白川くんは・・・」と先生に聞かれ
それでも黙っていると先生は残っている部の中から選び
「白川くんは園芸部ネ」と笑顔で決めてくれ、なぜか 恥ずかしながら “ホッ” とする。
部活は校舎の廻りの花壇の手入れが主であった様な気がする。
ある部活の日に、花の成長記録を作るスケッチをする事に、画用紙と
色鉛筆を与えられ描き始める・・・
なぜか気持ち良くエンピツが動く。
描いていたパンジーの花の独特なあのグラデェーションが重ね塗りで
コッテリと美しく表現出来、自分自身ビックリ!そっくりに
描き上げることが出来・・・・ウン? 僕って絵の天才!?と自分の才能に目覚める。
5年生に無事進級(笑)し、クラブ活動の選択時に
なんと、初めての自主発言!「美術部に入りたい」と・・・伝える。
すんなり美術部に入部が決り 初のクラブ活動。
さすがに部には絵の上手な上級生下級生含め、総勢30人は居たと思う
初の部活は自由作品作り
(*実はこの日の事しか覚えていない(笑)それだけ衝撃的な日であったのだろう。)
僕は自分が何を描いたのかも覚えていないのだが、
2人の6年生の作品に見入ってしまった。
一人は、今で云うアニメチックなタッチで雪舟の少年期のエピソード画であった。
その当時の僕には雪舟なんて知る余地もなかったですが
画面構成も色使いも完璧であった事を今も目に浮かぶのです。
もう一人は絵の具を食器洗いのスポンジにチューブからダイレクトに
何色かひねり出し、それを半円を描く様に画用紙の隅から何遍も繰り返し
サ〜〜と、塗り付けて行く。
なんと美しいグラデーションパターン!なんと云う発想!と、驚かされたが、
なぜか自分の居場所を見つけたきがした。
何となくではあるがデザインに目覚めた・・・時かも。
つづく
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