遊食三昧「花やしき」お品書き/挿絵
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一月:睦月:紅梅
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★「鶯宿梅(おうしゅくばい)」の故事
ある時、
宮殿の前の梅が枯れてしまった。そのときの天皇、
村上天皇はこれを残念に思い、
かわりの木を探させていたが、ある屋敷で
良い梅の木を見つけて
それを勅命で宮殿に献上させた。
そしてその木を植えてみたところ、
屋敷の女主人の書いた歌が紙で結びつけてあり、
「勅なれば いともかしこし
鶯(うぐいす)の
宿はと問(と)はば
いかがこたえむ」
とあった。
歌の心を知る天皇は、すぐにこの梅の木を
元の屋敷に返したという。
(ほのぼのとしたお話です)